全国釣り場一覧 近畿・西日本編
全国釣り場一覧情報・近畿&西日本編。
海に囲まれた日本、西日本には、太平洋と日本海、そして大阪湾や瀬戸内海などで、様々な釣りが楽しめる。
瀬戸内にはたくさんの島があるし、穏やかに凪いだ海もたくさんある。
かと思えば明石海峡や関門海峡のように、潮の流れが速くて、締まった魚が釣れるところもある。
夏の暑い時期には、涼しい日本海側で釣りをするも良し、寒さの辛い冬の時期には、紀伊半島の暖かい地域での釣りも楽しめる。
ただ関西地方は、関東や東北ほど漁業資源に恵まれた地域ではない。
東北太平洋側のように、暖流と寒流がぶつかって潮目が生じ、たくさんの魚が集まってくるようなスポットは少ない。
そのため、あまり大きな漁港が少なくて、磯釣り・防波堤釣り・遠投などの陸っぱり派には、釣り場に困るというのも正直なところかもしれない。
釣り情報誌にも、「全国」と書いてあるのにもかかわらず、西日本の釣りスポットはほんの数ページしか紹介されていなかったりする。
これは関東に大きな漁港がたくさんあるからだろう。
関東の漁港は、太平洋という外海の大きな波から漁船を守るために、大きな防波堤で囲まれていることが多い。
大きな防波堤の内側に漁港が二つあるなんてところもあるくらいで、大きな防波堤の内側と外側で違う魚が釣れるのだ。
ただし漁業が発展したのは紛れもなく近畿からで、紀州や和泉、摂津などの漁師は有名で、江戸時代に全国に漁業を広めたのも彼らだから、魚釣りに劣っているわけでもないだろう。
日本漁業の発展は、近畿から
近畿には大きな漁港が少ない。
関東には大きな漁港がたくさんあるが、残念ながら関西には少ない。
なので関西は漁業後進地かというと、実はそうではなく逆で、日本の漁業を発展させたのは、紛れもなく近畿の漁師達だった。
というのも近畿では戦国時代・江戸時代ごろから、木綿栽培などの商品作物栽培が盛んになり、そのために漁業が盛んになったという歴史があるからだ。
西日本では東北ほど水資源に恵まれておらず、いくら広い農地があっても、水資源不足のために、農地の半分は畑にしなければならなかった。
稲作を1年やったら、次は畑作に切り替えたり、毎年作る作物を変えたりしないといけなかったのだ。
ところが畑作は水は少なくても良いが、稲作の何倍も肥料が必要で肥料不足に困っていた。
その肥料として用いられ始めたのが干鰯(ほしか:干しイワシ)で、木綿の栽培が盛んになったためにイワシの需要が爆発的に増えた。
それ以前は、イワシをたくさん捕っても買い手が少なく、なかなか商売にならなかったのだが、肥料用として大量に売れるようになったため、イワシが乱獲されてイワシがいなくなった。
そこで紀州や和泉・摂津の漁師たちは丈夫な漁船を作って、集団で遠くまでイワシを捕りに行くようになり、その結果、近畿の漁業が発達した。
豊臣秀吉が全国を統一し、江戸開発のために、紀州漁師などを佃島に移住させたのはよく知られた話だが、移民はせずとも、関東の豊かな漁場目当てに、近畿の漁師が出張して魚を捕っていたという。
そうやって関西の漁民たちが日本全国に漁業を広め、明治維新後には漁業大国日本ができたわけだね。
そういう歴史を思い返しながら、魚釣りに励むというのも良いかもしれない。
ということで、全国釣り場一覧・近畿・西日本編です。
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